
クリルオイルの第2の特徴
クリルオイルに豊富なオメガ3の効果については1章で述べました。
サプリメント先進国のアメリカでは、オメガ3が豊富な食品の中でも、クリルオイルの人気が圧倒的に高まっていることもお話ししました。
しかし、海産物全般にオメガ3が豊富に含まれているのに、「なぜクリルオイルなの?」と思われる方も多いでしょう。
確かに、オメガ3を単に摂取することが目的なら、イワシやサケの油など、普通の魚油のサプリメントでもいいわけです。あえてクリルオイルをとる必要があるのかという疑問がわいて当然です。
もちろん、そこにはクリルオイルならではの理由があります。それが12ページで述べたクリルオイルの第2の特徴、すなわち「オメガ3が体内に吸収されやすい」という点です。
本章ではこの点について詳しく説明します。
クリルオイルの脂肪酸組成
クリルオイルのオメガ3が体内に吸収されやすい背景には、クリルオイルの脂肪酸組成が関係しています。
クリルオイルには、オメガ3系の脂肪酸であるDHA・EPAが約30%含まれています。そこに加えて、じつはリン脂質という別のタイプの脂質が約40%含まれています。
リン脂質は一般にレシチンとも呼ばれ、これ自体にも健康効果があります。その健康効果は後述しますが、このDHA・EPAとリン脂質が科学的にタッグを組んでいることが、クリルオイルの最大の特徴なのです。