魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ

まだまだあった魚食の効果

矢澤 一良 著 1993.03.14 発行
ISBN 4-89295-319-9 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

魚食離れは人類の危機!

魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ

哺乳類は地球に誕生して以来、数万年にわたって少しずつ進化をとげてきました。その進化の課程で人類がほかの動物と決定的に異なったのは、急速な脳の成長・発達(と直立歩行)がヒトだけに生じたことです。
脳の発達は言葉(と手の自由)をもたらし、やがて四大文明を誕生させ現代の繁栄を築かせました。もし、進化の途中で脳の成長がなかったなら、人類の歴史はまったく違うものになっていたはずです。

ではいったいなぜ、人類の脳は飛躍的な進化をとげることになったのでしょうか。“魚を食べると頭が良くなる”という報告で、世界中の人々を驚かせたイギリスのマイケル・クロフォード博士は、その著書『原動力』の中でつぎのような興味深い報告をしています。

「世界の四大文明(エジプト、インダス、メソポタミヤ、黄河)は、いずれも河川流域に集中して発祥している。農耕技術を持たなかった当時の人々が、その河川で取れる魚介類を主食にしていたことは明らかだ。とすれば、魚介類をたくさん摂取することが、人類の脳の進化に大きな影響を与えてきたと推測できる」

わたしたちの祖先が、大河の恵みの魚介類をたくさん食べていたことで、計らずも脳の発達・成長が促され、現在の高度な文明社会生みだす礎になったとすれば、魚食の功績は絶大です。

本著では、魚に含まれるDHA(ドコサヘキサエン酸)が知能の発達にとって有効である事実はもとより、わたしたちの生体機能を維持するうえでも、絶対に欠かせない必須の成分であることを、最新の研究データをまじえて紹介してあります。

現在の魚食離れは、脳の発達と健康体の維持にとって憂うべきことです。この本を読むことで、魚食の大切さを実感していただけることを願っております。


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