魚油+αのマリンパワー シールオイル

血液がさらさらになり、血管も若返る

鈴木 平光 著 2006.04.06 発行
ISBN 4-89295-611-2 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

海から見つかった第3の健康油

魚油+αのマリンパワー シールオイル

ダーウィンの進化論が正しいなら、地球上の生物はすべて、そのルーツをたどると海に帰着します。いわば海は、地球の生物にとって共通のふるさとといえます。
そしてその母なる海は、陸へ上がって久しい私たち人間にも、いまなおさまざまな恩恵をもたらしてくれます。本書で紹介するシールオイルもその1つです。

シールオイルとは、アザラシからとれる油のこと。テレビや水族館などで、氷上に寝転んでいるアザラシを見たことのある人は多いと思いますが、あのでっぷりとしたおなかのまわりについている皮下脂肪は、まさにシールオイルの宝庫です。
皮下脂肪というと、健康の大敵のようなイメージが強いでしょう。
しかし、それは人間の皮下脂肪であって、アザラシの皮下脂肪には当てはまりません。アザラシの皮下脂肪は、いま話題の「n―3脂肪酸」という健康成分のかたまりなのです。

私はこれまで長いあいだ、魚の油の健康効果について研究してきました。じつはこの魚油の主成分が、n―3脂肪酸。EPA・DHAはその代表ですが、アザラシも、エサで食べる魚由来のn―3脂肪酸を体内にたっぷり蓄えているのです。

しかも、アザラシは、海で生活しているものの、元をたどれば私たちと同じ哺乳類。そのせいか、n―3脂肪酸の内容が魚類と若干違っています。詳しくは本文で述べますが、シールオイルには、EPA・DHAに加えて、魚油には少ない「もう1つのn―3脂肪酸」(DPA)が豊富に含まれているのです。
そうした3つの「n―3脂肪酸」をあわせもつシールオイルには、魚油を超える健康効果が期待されています。

母なる海が新たに提供してくれた、飽食の時代に欠かせないこの第3の健康油が、1人でも多くの方の健康増進に役立つことを心より願っています。


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