オキアミ由来の新型オメガ3 クリルオイル

肝機能、生殖機能、脳の老化防止に

矢澤 一良 著 2012.11.27 発行
ISBN 978-4-89295-816-8 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

オキアミから見つかった新素材

オキアミ由来の新型オメガ3 クリルオイル

オキアミとは
 クリルオイルは、オキアミという海に棲む動物プランクトンから抽出される油のことです。
 オキアミは、オキアミ目に属する甲殻類の総称で、見た目はエビのような姿をしています。厳密にはエビとは別の生物ですが、同じ甲殻亜門、軟甲綱に属する、いわば遠縁のような関係にあります。成長すると体長5〜6センチ、体重1〜2gになり、大きな群れをつくって海面の表層300m以浅を群遊しています。
 海の中では、オキアミはクジラの主食として知られています。クジラが大きな口を開け、海面を群泳しているオキアミを海水とともに一気に飲み込んでいくのですが、オキアミの繁殖能力はきわめて高いことから、すぐに大きな群れが復活します。
 また、クジラだけでなく、海鳥、イカ類、アザラシなどの餌として、オキアミは海の中の食物連鎖の重要なキーパーソンとなっています。

当初はたんぱく源として注目
 オキアミの資源量は数億トンと推測され、単体として地球上最大のバイオマス(生物資源量)といわれています。そのため、1970年代頃から、オキアミは次世代の人類のたんぱく源としても注目されてきました。
 しかし、経済的な採算性の問題もあって、90年代以降、商品化開発は停滞し、食用としてはそれほど普及しませんでした。日本ではもっぱら釣りの餌として使用され、食用としては一部が業務用の揚げ物・練り物などに利用されている程度です。
 ところが最近になって、たんぱく源とは別の側面から、オキアミが脚光を浴びています。それがクリルオイルです。


オキアミ
オキアミ


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