魚油+αのマリンパワー シールオイル

血液がさらさらになり、血管も若返る

鈴木 平光 著 2006.04.06 発行
ISBN 4-89295-611-2 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

糖尿病の食事療法に最適

魚油+αのマリンパワー シールオイル

糖尿病が起こるしくみ
シールオイルは、糖尿病との闘いを有利に進めるうえで最適です。
糖尿病とは、膵臓から分泌されるインスリンというホルモンが激減したり、その働きが悪くなって、血液中に糖が増えてしまう状態をいいます。
インスリンは、血液中の糖を細胞のなかへエネルギー源として送り込む役目を担ったホルモンです。そのため、インスリンの分泌や働きが悪くなると、食事でとった糖が血液中にどんどん残留し、やがて尿にも漏れでてくるようになるのです。

高血糖は、動脈硬化を促す
血糖値が上昇しても、自覚症状があまりないので、糖尿病と気づいても放置するケースがよくあります。
しかし、血糖値の上昇は、動脈硬化を強力に促すことから、放置しておくと恐ろしい合併症が誘発されてきます。末梢の動脈硬化が引き金となる糖尿病性の腎症・網膜症・神経障害はその代表です。
また、高血糖は、脳や心臓の血管でも動脈硬化を進めることから、糖尿病の人は、脳卒中や心筋梗塞を起こしやすいことが知られています。

n―3が耐糖能の異常を改善
糖尿病に対するシールオイルの効果を見たものには、アラスカの原住民を対象にした疫学データがあります。
米国ワシントン大学が行なった調査ですが、シールオイルやサケの摂取量が多い人ほど、耐糖能(血糖を処理する能力)の異常および糖尿病が少なかったというのです。
魚油を使った別の実験では、EPA・DHAは、インスリンの分泌を高めたり、インスリンの働きをよくすることで、耐糖能を改善することが明らかにされています。

合併症の予防と改善にも
シールオイルは、3章で述べたように、動脈硬化の予防に大変有効です。ですから、糖尿病の合併症対策にも大いに役立ちます。
実際に、動物実験では、n―3のEPA・DHAの投与で、糖尿病性の腎症がやわらぐことが立証されています。
糖尿病の食事療法の素材として、シールオイルはぜひおすすめです。

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