魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ

まだまだあった魚食の効果

矢澤 一良 著 1993.03.14 発行
ISBN 4-89295-319-9 C2177 文庫サイズ 48ページ 本体 250円(税抜)

魚を食べないと寿命が縮まる

魚のDHAで難病(ガン・心臓病・アレルギー)に克つ

食卓から魚介類が消えつつある
日本人にとって魚料理は、穀物と並んで食卓に欠かせない食品でした。
寿司、刺身、焼き魚などの日本料理はいうにおよばず、祝い事にも必ず魚が使われており、魚を好んで食べてきた日本人の歴史がわかります。
ところが、この20余年の間に日本人の食生活は、がらりと一変しました。
水産庁の調査によれば、昭和40年から平成20年あまりの間で、日本人の動物性タンパク質総摂取量に占める魚介類の割合は、20%近くも減少したと報告しています。

魚を食べないと早死にする
表とグラフを見てください。
これは予防がん学研究所の平山雄氏が17年間にわたって全国6府県に在住する40歳以上の男女26万5118人を対象に調査した、貴重な研究報告です。
表は、毎日魚介類を食べる人を[1.00]として表し、魚介類を食べる頻度が、どれくらい成人病の死亡率と関係しているかを調べたものです。魚を毎日食べる人に比べて、食べない人の死亡率が高くなっています。
グラフは、魚介類を毎日食べている人と、食べない人の年齢別死亡率を表しています。年齢を経るにつれ、魚介類を食べない人の死亡率が高くなっているのが明らかですね。
このデータを見れば、魚を食べないことが、すなわち寿命を縮める危険性をはらむと容易に推測できるでしょう。


魚介類摂取頻度別の死亡率(1966〜82年)

死因魚介類摂取頻度
毎日時々まれ食べない
脳血管疾患1.001.081.101.10
心臓病1.001.091.131.24
高血圧症1.001.551.891.79
肝硬変1.001.211.301.74
胃ガン1.001.041.041.44
肝臓ガン1.001.031.162.62
子宮頸ガン1.001.281.712.37
総死亡1.001.071.121.32


魚介類摂取頻度別にみた総死亡年齢累積死亡

魚介類摂取頻度別にみた総死亡年齢累積死亡


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