
川魚にはEPAが少ない
EPAの有効作用については充分御理解いただけたと思いますが、では、いったいどんな魚にEPAはたくさん含まれているのでしょうか。
EPAはもともと海中に生息する植物プランクトンやオキアミにたくさん含まれている脂肪です。
それを小魚が食べ、小魚を中型魚が食べ、体内にEPAを蓄えていくわけですから、同じ魚でも川で釣った魚にはほとんど含まれていません。
海の魚では、とくに旬の時期の魚がよく、はしりの時期にくらべて旬のサンマでは2倍近いEPAを含んでいるとの報告があります。
EPAの含有量はイワシが一番
EPA含有量が一番多いのは、何といってもマイワシです。旬の時期であれば1匹で1g程度のEPAが摂取できます。マイワシはDHAも豊富に含んでおり、身体と頭を同時にリフレッシュするには最高の食品です。
マグロにもEPAとDHAの両方がたくさん含まれています。とくにDHA含有量はダントツの1位。眼窩脂肪には、ナント30〜40%もの割合でDHAが含まれているのです。
焼いても干してもOK
焼き魚と干物は、生の魚と同程度の有効性がありますが、長時間煮詰めたり天ぷらにすると、効果は半減してしまいます。
やはり、新鮮な旬の魚を生のまま食べるのが一番よいでしょう。
焼き魚は頭から丸ごと食べればこそ栄養満点。刺身の場合は、目玉やエラの裏側部分の肉も、削ぎ落として食べてほしいものです。
EPAを含む魚たち(魚肉100g中の含有量・mg)
食品名 | EPA | DHA |
マイワシ | 1381 | 1136 |
マグロ | 1288 | 2877 |
サバ | 1214 | 1781 |
ブリ | 898 | 1785 |
サンマ | 844 | 1398 |
ウナギ | 742 | 1332 |
サケ | 492 | 820 |
アナゴ | 472 | 661 |
イカナゴ | 454 | 615 |
アジ | 408 | 748 |
ウルメイワシ | 275 | 633 |
ニジマス | 247 | 983 |
カレイ | 210 | 202 |
アユ | 201 | 136 |
コイ | 159 | 288 |
マダイ | 157 | 297 |
ヒラメ | 108 | 176 |
カツオ | 78 | 310 |
イカ | 56 | 152 |
タラ | 37 | 72 |