
日本の子供の知能指数は世界のトップ
「頭が良くなる特効薬があったら、どんなにいいだろう」とは誰しもが願う夢。
ところが1989年秋、その“頭が良くなる特効薬”が、ついに発見されたという報告がロンドンから世界に伝えられました。
しかもその“特効薬”とは、ナント!!わたしたち日本人が日常的に食べてる「魚」だというのです。なにやらキツネにつままれたような話ですね。
ギネスブックによれば、各国の子供の平均知能指数は、昭和35〜36年に生まれた日本人が世界のトップとされています。
確かに魚を好んで食べてきた日本人が、世界のなかでも優秀な民族であることは間違いないでしょう。
魚に含まれるDHAがキーワード
魚が知能を高める“特効薬”――。
このことが発表されたのは、1989年に英国の大手出版社から刊行された「原動力」という一冊の本でした。
著者は、ロンドン動物園付属の研究機関であるナフィールド比較医学研究所のマイケル・クロフォード栄養生化学部長ら二人。
「日本人の子供が欧米人の子供と比較して知能指数が高いのは、文化的背景の相違が主因であるにしても、日本人が魚を多く食べてきた歴史的な食習慣に起因しているかもしれない――」
クロフォード教授はこの発表以前から魚に含まれている栄養素と脳の発達の関係について、さまざまな研究を行ってきており、この分野では世界の第一人者。
その彼が研究に研究を重ねた結果、魚に含まれるDHAこそ、脳の発達を促す最良の栄養素であると発表したのです。
つまり頭を良くするキーワードはDHAと呼ばれる栄養素で、わたしたち日本人は、知らず知らずのうちに、この栄養素を脳に補給してきたらしいのです。
世界主要国の魚介・海草類生産量比較(昭和62年度)
国名 | 生産量(千トン) | 構成比(%) |
日本 | 12,465 | 13.0 |
旧ソ連 | 11,182 | 11.7 |
中国 | 10,542 | 11.0 |
米国 | 5,817 | 6.1 |
チリ | 4,932 | 5.1 |
ペルー | 4,584 | 4.8 |
韓国 | 3,333 | 3.5 |
インド | 2,892 | 3.0 |
インドネシア | 2,671 | 2.8 |
フィリピン | 2,211 | 2.3 |
タイ | 2,166 | 2.3 |
ノルウェー | 2,103 | 2.2 |
世界総計 | 95,937 | 100.0 |