
毎日の食卓に魚料理を…
DHAの補給には、魚を食べるのが一番です。特に、旬の時期の脂のたっぷりのった青背の大衆魚は、DHAの宝庫です。
目に対する効果を期待する場合は、DHA量にして毎日0.5〜1g程度はとったほうがいいでしょう。例えば、イワシなら20センチぐらいのもので二尾、マグロのトロなら二切れ、ブリで一切れ、サバなら半身、サンマ一尾で、その量がとれます。 魚に含まれるDHAを丸ごと得るには、やはり刺身が最適です。焼いたり煮たりした場合のDHAの損失率は約20%、揚げ物では50〜60%も損失します。
しかし、一度に多量のDHAをとることより、毎日継続してとることが何より大切ですから、損失率にこだわらず、好みの調理法でいろいろアレンジしながらおいしく食べたほうがいいでしょう。
また、魚にはDHAのほかにも目にいい栄養素が豊富に含まれています。良質のたんぱく質、ビタミンA、Eなどです。これらの働きについては、44〜46頁であらためて説明します。
魚+DHAカプセルで効果倍増!
一方、魚が苦手な人や、もっと手軽にDHAをとりたい人は、市販のDHA含有の栄養補助食品を利用するのも一考です。
ちなみに、第一章で紹介したDHAカプセル利用者のアンケート調査(8〜9頁参照)では、「体調が良くなった」と答えた人には次のような共通点がみられました。
@DHAを二五%以上含むカプセルを毎日目安量以上飲んでいる
A魚料理を週に五回以上食べている
B@とAの食習慣を半年以上続けている
この結果を見るかぎり、DHAカプセルを利用するときも、やはり魚を一緒に食べたほうが効果が出るようです。
DHA以外にも、目にいいと言われている栄養素がいくつかあります。その代表的なものを紹介してみましょう。これらをDHAとあわせてとると大きな効果が期待できます。
DHAを含む魚たち(魚肉100g中の含有量・mg)
魚 | DHA |
マグロ | 2877 |
ブリ | 1785 |
サバ | 1781 |
サンマ | 1398 |
ウナギ | 1332 |
マイワシ | 1136 |
ニジマス | 983 |
サケ | 820 |
アジ | 748 |
アナゴ | 661 |
ウルメイワシ | 633 |
イカナゴ | 615 |
カツオ | 310 |
マダイ | 297 |
コイ | 288 |
カレイ | 202 |
ヒラメ | 176 |
イカ | 152 |
アユ | 136 |
タラ | 72 |