血管を守り、血行をよくする
もう一つの脳血管型痴呆は、文字どおり脳の血管障害(脳梗塞、脳血栓、脳出血)に基づいて発生します。
DHAを日常的にとっていると、血管の老化が抑えられ、血液の流れをよい状態に保てることから、脳の血管障害の予防に最適です。
また、すでに脳の血管障害が進んで痴呆症状が出ている場合でも、DHAの摂取で残っている神経細胞が元気になれば、症状の回復に役立ちます。
患者さんの症状が改善された!
実際に、私と前出の宮永和夫先生の共同研究では、次のような成果がみられています。
脳血管型の患者さん13名を「DHA投与群」と「偽薬投与群」に分けて、6ヵ月にわたって症状の変化をみました。
その結果、10名の患者さんに症状の改善が確認できました。
具体的には、意志伝達、意欲・せん妄・徘徊、うつ、歩行障害などに効果がみられています。